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2014年12月16日火曜日

Buona sera 3,

  イタリアの街のレストランに入ると、入り口に近いところに右の写真のような席があって、少しお歳を召した男性たちがおしゃべりしながら、チーズやそら豆をかじりながら、あるいはハムやサラミをムシャムシャしながら、ワインを飲んでいるのを見ることがあります。
  私どもテンダロッサでもこのお席やカウンターでビール、ワインを召し上がっていかれる常連さんがいらっしゃいます。最近は若い女性にもそんなお客様が増えて、私はおおいにご機嫌です。

  さてイタリア料理は、その起源は紀元前8世紀とイタリアの人々が言っているローマ人の国の建国の時代に遡ります。すると彼らの伝説の通りトロイからの?するとギリシャ文明の?え、もっとクレタ島の?いや、まだ更にエジプトの時代まで?どこまで遡れば良いのか見当がつかなくなっちゃいます。要するにとっても古いということ。

  直接的にはローマ帝国時代から連綿と西洋世界の中心であったイタリアの地において、華開いたルネッサンスの時代に現代イタリアリア料理の源があるようです。当時世界の情報、物産そしてカネの一大集積地であったジェノヴァ、フィレンツェなどの貴族階級の商人たちのために贅沢な材料、時間、手間暇をかけた晩餐の料理が生まれ、進歩していきました。
  そのころフィレンツェのメディチ家からアンリ2世に嫁した姫に付き従ってフランスいりした調理人たちによって現代フランス料理の基礎がもたらされ、ナイフと手づかみで食事していたフランス王は、ナイフとフォークで食事を始めたイタリア人の若い嫁の食事を驚いて眺めていたらしい。
  当時からイタリアにはヨーロッパ世界の最先端の貴族料理、宮廷料理が確立していたようですね。

  現在イタリア料理と言われるものにはこの宮廷料理の流れをくむもの、個性あふれる地方の家庭料理の流れをくむもの、フランス料理とのコラボをしたかのような新料理といったものなどがあってイタリアでは店の個性で明確に分かれているようです。

  私どもではもうそんなカテゴリーなんてどうでもよくなって、とにかく美味しいイタリア料理を召し上がっていただいて「幸せなお食事の時間」をお楽しみいただきたいという想いだけになっちゃいました。きっともうすぐ70歳に、うまくすると、なりそうだからかもしれません。
つづく